小型電動空気入れ AS2、AS2 Pro、AS2 Pro Maxの3台を使用してみて感じたメリット・デメリット、リスクについて記事にしています。
今回の動画はこちらになります。
電動空気入れAS2シリーズ(AS2、AS2 Pro、AS2 Pro Max)をメーカーの方よりご提供いただきましたので、長期的に使ってみました。
提供されたのは以下の3台です。
電動空気入れ ぶっちゃけ便利なの?
結論から言うと便利です。もはや手放せないレベルで便利。
AS2シリーズは、パンクしたときなど、緊急用・携帯用の空気入れ的な位置付けだと思いますが、後述するProやMaxであれば、日常の空気圧管理にバッチリ使えます。
いやむしろ、僕は緊急用ではなく、普通の空気入れとして使っちゃってます。AS2シリーズを使い始めてから、出発前のエア管理として、手動のポンプを使うことがほぼなくなってしまいました。
以下に僕が考えるそれぞれの用途についてまとめておきます。
AS2 について
充電ケーブル、予備バルブ、ボール用のアタッチメントがついてます。他に説明書や簡易的な防水ポーチがついてました。
箱開けの状態で仏式用にセットされています。内部の構造を変えることで米式用にも変更できます。
重量97gと3機種の中では小型、最軽量であり、携帯性に優れています。
空気圧表示のモニターがついていないため、単純に空気を入れるだけのポンプ的な役割です。その形状から、あくまでも緊急時のエア補填用が主な用途です。
これまで手動ポンプで行っていたことが電動でできる、という位置付けです。
バッテリー持ちはあまり良くないです。パンク時に新しいチューブにエアを補充する場合は、充填本数は1~1.5本くらいが限度(予想)かと思われます。
AS2Pro、AS2ProMax について
【AS2 Pro】と【AS2 Pro Max】の2機種は、本体上部に小型モニターが付いており、空気圧表示が可能となってます。
本体の他に、充電ケーブル、予備バルブ、延長ホース、防水ポーチ、説明書が付属しています。
こちらもAS2と同様に、箱開けの状態で仏式にセットされています。内部の構造を変更して米式にも変えられます。
AS2 ProとMaxには、以下の機能が入っています。
- 空気圧測定機能
- メモリ機能
- オートストップ機能
- 表示単位変更機能
空気圧測定機能
電源を入れて、本体をバルブに差し込むと、現状の空気圧がモニターに表示されます。
実際には、AS2本体をバルブに挿し込むときに、構造上、確実にエアがぶしゅーっと漏れてしまうので、空気圧の測定だけに使用することはできないです。
が、現状で何bar入っているのかをおおよそ確認できるのはとても良いです。
メモリ機能
本体はメモリ機能があるので、お気に入りの空気圧を一つだけ記憶してくれます。
一度、自分の好きな空気圧に設定しておけば、次回からは、電源を入れて、スイッチONするだけで、自分の設定している空気圧にしてくれます。
オートストップ機能
本体は、自分が設定している空気圧になると自動的に停止します。
これにより、エアが足りないとか、入れすぎとかなどを考慮する必要はなく、とにかく止まるまで手で本体を支えていれば良いだけなので、空気圧管理が楽です。
表示単位変更機能
本体の【+】ボタンを押しながら【-】ボタンを押すことで、空気圧の単位を、barとpsiの2種類から変更ができます。
僕の普段の空気圧はbarで管理しているので、いつもどおりの6barで設定することができました。
AS2シリーズ 考えられるリスクやデメリットなど
ここからは、想定されるリスクとデメリットについて触れてみます。以下の点に問題がなければ「即買い」です。
リスク
ここで言うリスクとは、トラブルなどの懸念されることです。
バッテリー切れ
電動であるがゆえに、バッテリー切れが懸念されます。
モバイルバッテリーを持っていれば、充電可能ですが、自転車で長距離ライド中などには持っていないことも多いため、充電忘れなど不慮のバッテリー切れには注意したいところ。
特にAS2に関しては、モニターが無いのでバッテリー残量がわかりません。長期間使用していない場合は、ライド前にいちど充電してから出てくることをオススメします。
不具合
電動であるがゆえに、突然の不具合も懸念されますね。
僕が3ヶ月(トータル10回)ほど使った感じでは、謎に一度だけブツッと切れて電源が入らなくなったことがありました。
こちら、次の日には普通に使えるようになっていました。が、いまだに原因は不明です。この症状を実際に確認してしまうと、トラブル時に電動だけに頼るのはちょっとなぁ、となります。
バッテリー切れ、不具合のリスク管理
リスクのバックアップ用として、手動のポンプも同時に持っておくのが間違いなさそうです。電動に全依存するのは少し危険が危ない感じがします。
手動のポンプ自体はそれほど邪魔になるものでもないので、僕は以下の小型軽量で、かつ大容量ポンプのレザインのハンドポンプを一緒にツール缶に入れてます。
盗難
これも少し気になるところではあります。
AS2シリーズはそれなりに高いものなので、僕はツール缶に入れていますが、出先などでツール缶ごと持っていかれるとそれなりに痛いです。
対策としては、自転車を長時間離れるときにはツール缶も一緒に持っていったほうが良さそうですね。
僕は以下の超小型タグをツール缶に入れています。正直あまりあてにはなりませんが、大まかな位置情報は出るので、無いよりはマシ、といった感じです。
デメリット
ここで言うデメリットとは、僕が使っていて気がついた良くない部分です。
本体がとても熱くなる(AS2シリーズ共通)
1本フルでエア充填すると、本体がかなり熱くなります。
これはまあ構造上、仕方ないのかなと思います。内部で摩擦が発生するので、熱が発生します。経験上、手動のポンプでもかなり熱くなるのでまあ仕方ないと思います。
夏場の30℃超えの暑いときの使用は少し厳しいかもしれません。連続で2本エアを入れるときには、時間をかけて休み休みすると良いと思われます。
音がうるさい(AS2シリーズ共通)
こちらも電動ポンプの弱点ですが、音はかなりうるさいです。
緊急時なら仕方ないですが、夏場などの窓を開けてるときに、日常的に家の前で使用されると迷惑に感じる人もいるかもしれません。
同じ音量でも周波数や感じる人の体調によって、音の感じ方や印象、不快度合いは変わります。僕の主観としてはざっくり以下のような感じです。
- AS2:かん高い音、かなり不快
- AS2 Pro:少し高めの音、なかなか不快
- AS2 Pro Max:少し低めの音、少し不快
動画の後半で3機種の音のサンプルも流してます。気になる方は動画より聴き比べてみてください。
モニターがないので全くわからない(AS2)
AS2に関しては、モニターが無いのが最も残念なところです。エア量もさることながら、バッテリー残量もわからないので不安になります。
手動ポンプに慣れてくると、入れる際のポンプの重さや回数などでなんとなく吸入エア量がわかったりしますが、電動だとその感覚もわかりません。
作動時間である程度エア量を予測する方法もありますが、バッテリーが弱ってきた際などはポンプの動きも鈍くなるので、流入エア量も変わると思われます。
あくまでも緊急用で、いったんエア入ればいいかな、程度に考えるのが良さそうです。
ミニベロには入らない(AS2 Pro Max)
AS2 Pro Maxは大型のため、僕の自転車(ミニベロ)では、リアタイヤのスポーク間隔が狭くて、引っかかって本体が入りませんでした。
付属品の延長ホースをつければ使用可能ですが、ホースを付けてしまうと、この製品の良さでもある携帯性や、出してそのまま使える利便性が半減してしまいます。
AS2やAS2 Proならスポークの隙間にギリ入ります。なので僕はAS2 Proをメインに使用しています。
もちろん、ホイールの種類やスポークの組み方にもよりますが、ミニベロ乗りの方はそのあたりも考慮したほうが良さそうです。
息子のクロスバイク(一般的な700サイズ)では全く問題なく使用できています。
一般的なロードバイクやクロスバイクの方であれば、AS2 Pro Maxは十分選択肢に入ると思います。
まとめ
結局買いなの?どうなの?
マジで買いです。ただし、リスクやデメリットも考慮、納得した上で、ご自身の環境に最適なモデルを購入してください。
コメント