こちらの記事はTern Verge N8(ミニベロ)をドロップハンドルにしてから300kmほど乗って感じた感想になります。メリット・デメリットについては、かなり個人的な感想なので、これからドロップハンドルにしたい方は参考程度にお願いします。
ドロップハンドルのメリット
ドロップハンドルのメリットについて書いていきます。
ドロップハンドルは見た目が格好良い
自転車は見た目が大事です。
ミニベロは、僕の住んでいる地域では意外と乗っている人が少なくて、これで走っていると結構目立つんです。さらに【ドロップハンドルのミニベロ】となると、かなりの希少種なので、特別感、というかスペシャル感というか、まあ自分らしさが出ていてとにかく良い感じなのです。
これがママチャリやクロスバイクだと、似たような自転車で走っている人が街にはゴロゴロといるので、街の普通の風景に溶け込んでしまうんです。
僕自身は、人前で目立ちたいわけではないですし、性格的にはむしろ陰キャに近い性格なのですが
「あ、前もどこかでこの人(自転車)見たことある」
「この自転車YouTubeで見たことあるかも」
みたいに自転車と紐づけられて記憶に残るようになることでYouTuberとしては確実にプラスに働くと思います。発信する側としては、まず認知されることが何より大事。つまりは動く広告塔みたいな感覚もあるのです。
カスタムしてる感が半端ない
ミニベロはドロップハンドルにすることでかなりのカスタム感が出ます。
これは前項とかぶる内容かもしれませんが、素人目に見ても「あ、これ普通のミニベロじゃないな」みたいな感じに見えます。自転車やエンジン(本人)の能力は微塵も変わっていないのですが、なにやら戦闘力がワンランク高くなったような錯覚すら覚えるのです。
ドロップハンドルは持つ場所を変えて疲れを軽減できる
ドロップハンドルにするメリットとして実用性という意味ではここだと思います。
ドロップハンドルって持つ場所を色々と変えられるんです。通常の上のポジションが基本だと思いますが、その他にも下を持ったり、上ポジションの中でも少し腕を手前側に持ってきたり、ドロップハンドルの角を持ったり、真ん中のバーの部分を持ってみたりと持ち方のバリエーションが豊富です。
長距離ライドで特にメリットありそう
持ち手を色々と変えることで、肩や腕にかかる負担を大きく軽減する効果もあります。
街中ではブレーキやシフトに手の届くポジションで走るのが基本ですが、信号のない郊外など、危険の少ない直線部分などでは持ち手を変えて、腕や肩にかかる負担を分散させることができます。
また向かい風の強い時など、下ハンドルを持つことで無理なく前傾姿勢になれるので、比較的疲れずに風の抵抗を抑えることができます。同じように長い下り坂などでも下ハンを握ることで、速度が数キロほど上がる感覚があります。自転車ってけっきょく風の抵抗との戦いなんですよね。
ドロップハンドルは自転車に乗ってる感がある
走ることに特化して設計されているロードバイクはみんなドロップハンドルですよね。
ミニベロなので、走りを追求しているわけではないのですが、ドロップハンドルにすることで、街乗りから、少しだけ走り寄りの味付けになります。
ママチャリやクロスバイクで国道を走ったりすると、近隣の地元感がどうしても出てしまうんですけど、ドロップハンドルで走っていると、なぜだか旅人感が出ます 笑
そんなところも好きな部分です。
ドロップハンドルはヘルメットがかぶりやすい
自転車のヘルメットが努力義務化されてからというもの、僕も今ではどこに行くにしてもヘルメットをかぶって走っていますが、ドロップハンドルにするとヘルメットをかぶりやすい、という点も地味にあると思います。
これがママチャリとかなら、ヘルメットはどうしても大げさな感じになってしまうので、心理的にもヘルメットをかぶる勇気を持てないものです。
もちろん、ママチャリでもヘルメットをかぶっている方はたまに見かけますし、とても良い事だと思います。ただ、これまでヘルメットをかぶっていなかった側の心理としては、内心ではヘルメットデビューをしたくても、なかなか恥ずかしくて初めの一歩が踏み出せない、というのがあります。
その点、自転車をドロップハンドルにするだけで【スポーツ自転車補正】がつくので、ヘルメットとの相性がよく、違和感がなくなります。むしろかぶらないと逆に変かも?という認識になりやすいです。
ロードバイクに乗っていてヘルメットかぶっていないと逆に目立ちますよね?
あれと同じような現象だと思います。
ドロップハンドルのデメリット
ここからはデメリットつにいて書いていきます。
ドロップハンドルで街乗りの快適性は悪化する
ミニベロって靴で例えるとサンダルみたいな感覚なんですよね。
本来は「ちらっとそこまで行ってくるわ」みたいなときに気軽にぷらっと乗って行ける感覚なはずなのですが、そんなミニベロ特有のゆるっとした感じがドロップハンドルだとがっつり薄れます。
小径タイヤでフラットハンドル、アップライドな姿勢だからこそ、こうした街乗りでの快適性や小回りの良さが効いてくるんですけど、その取り回しの良さはドロップハンドルだと台無しになります。
構造的に前傾がキツくなるので、どんなにゆるっとライドしたくても嫌でもスポーツ感が出てしまうのです。
ドロップハンドルにすると電車での輪行はしにくい
Tern Verge N8 は折りたたみミニベロなので、気軽に輪行などに行ける仕様なのですが、ドロップハンドルにすることでハンドルが嵩張るので電車輪行に不向きになります。
といっても僕は主に車での輪行なので、積めるんですけど、どこか地方に行って、トラブルで帰れなくなって電車で帰る、みたいな感じのことはできなくなるかもです。
まあそれでも、前後タイヤ外してあれこれしなきゃならないロードバイクよりは全然楽に輪行はできるんですけど、以前のように折りたたみサクッと2分で準備完了、みたいなミニベロらしい軽快感はなくなります。
Tern Verge N8 の場合は、ドロップハンドル部分が確実に出っ張るので、一般的な20インチ対応の輪行袋では入らなくなる可能性も高いです。
コンパクトに輪行しようと思ったらハンドル部分だけ外さなければならないかもしれません。このあたりは、今後、実際にやってみてレビューしたいと思います。
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