今回の動画はこちらです。
フロントチェーンリングを大径化するとは!?
自転車は、フロントのチェーンリングを大径化すると全体的な最高速が伸びます。
全体的と表現したのは、フロントチェーンリングは、リアのスプロケのギアすべての段に影響するからです。
リアのスプロケのギアは、仮に1枚だけ変更したとしても影響を受けるのは変更したギアだけです。でもフロントチェーンリングはすべてのスプロケのギアと繋がっているので、当然ですが交換すると走り全体に影響します。
一般的にはフロントチェーンリングを大径化するとペダルが重くなります。重くなるかわりにスピードが伸びることになります。
たった2山で驚きの効果
今回はTern Verge N8 のフロントリングを52Tから54Tへ変更しました。
フロントギアにしてたった2山追加しただけなのですが、ペダルの重さは想像以上に変わりました。フロントチェーンリングは驚くほど自転車の性格を変えるようです。
なので、今のペダリングに少し飽きていて、変化や刺激が欲しい方はチェーンリングを交換してみるのも一つの方法として面白いと思います。
チェーンリングは価格も比較的安く、それでいて体感効果が大きいので、コスパの良いカスタムだなと個人的に感じました。
購入したパーツと購入理由
フロントチェーンリング 54T
僕は、通勤時に自転車をたまに使うのですが、会社への行きの通勤路が1%くらいの下り勾配なんです。なので、朝はそれなりにスピードが乗ります。
現在のギア(フロント52T、リア12T)では、8速の時速38km/hくらいでけっこう回し切ってしまう感があって、風向きによってはもう少し速度が出そうなときでもケイデンスが辛い時があります。
もちろんもっともっとシャカシャカシャカシャカと回せばまだいけるとは思うのですが、会社の作業服着たおっさんが朝から汗だくでハイケイデンスでペダル漕ぎ狂ってる姿ってあまり見たくない(見せたくない)光景ですよね?笑
できれば朝はゆっくり目にペダリングしながらも颯爽と駆け抜けたい、という思いがあります。
そこでフロントチェーンリングの大径化に至りました。
リアのスプロケット 11-30T
フロントチェーンリングだけだと、1速も重くなって坂道が辛くなります。そこで、今回はリアのスプロケも交換して、自分なりにトータルバランスをとってみました。
今回交換したのは11-30Tというものです。
8速の11Tで最高速をさらに伸ばす特性、1速を30Tにすることにより、現状よりも軽く、坂道対策になるといった感じです。
今までのスプロケ(12-25T)だと、特に25kgくらいのキャンプ道具を積んで走ると、2%くらいの登り坂でもキツいシーンが多々ありました。なので、もう少し大きなギアが欲しくなったというのがスプロケ交換の本音です。
チェーンリング交換
チェーンリングを交換していきます。今回はクランクを外さずに作業してみました。
動画内ではペダルを外していますが、やってみてわかったのは、ペダルは外さなくてもできそうです。
チェーンリングの交換時に一つだけ気になる点が
購入したチェーンリングには、
54T-9.10/11 SPD-CNC
と文字が刻印されていました。はじめの【54T】はわかるのですが、次の【9.10/11】は何を差しているのでしょうか?これは9速と10速や11速用のリングですよ、という意味でしょうか。
Tern Verge N8 は8速なので、チェーンは太いです。僕の乏しい知識では、6速から8速まではチェーンは共通で、9速、10速、11速などはそれぞれ専用のチェーンがあったと思います。
なぜわざわざ専用チェーンなのかということを考えると、9速以降の段数が多い場合は、スプロケの幅を確保するためにチェーンが細い設計となっているからだと思います。
つまり、これ9速用と書いてあるということは、チェーンリングの歯車の部分の厚みが薄いのではないでしょうか?という懸念があります。ここに8速用の太いチェーンを入れると、厳密にはチェーンと歯車のかみ合わせのところで遊びが発生するような気がします。
まあ、つけてみて気になったら考えよう
素人の自転車いじりは、ある程度のアバウトさが必要なんじゃないかと思います。正解はありそうで、実はなかったりして。つけてみて動けば正解ということで 笑
5本のボルトを外す
まずはチェーンリングを止めているボルト5箇所を5mmの六角レンチで外します。
対となっている裏側のネジを指で押さえて、共回りしないようにしながら外しました。どうしても共回りしてしまう場合は、ペグスパナを使用して、裏から固定しながら外します。
チェーンリングのボルトの裏ネジは上画像のようになっています。(ピンボケすいません)この切り欠きの部分にペグスパナを入れて共回りしないように固定します。
チェーンリングをゆっくり外す
チェーンは外してフレームに引っ掛けておきます。ちょうどフロントディレイラーを引っ掛けるためのステーがあるので、そこにかけておくと良いです。
ボルトを5本外すと、チェーンリングがごそっと外れるので、クランクの隙間からそっと抜き出します。
純正のチェーンリングは、下の画像にように樹脂製のカバーがついています。
このカバーによって、裾がチェーンにすって汚れたりするのを防いでくれているのですが、購入したチェーンリングにはカバーはついていないので、リングはむき出しになります。
かなりスパルタンな見た目になります。
新しいチェーンリングを取り付け
外したときと逆の手順で新しいチェーンリングを取り付けします。外したときと同様に、共回りしてしまう場合は、ペグスパナを使用します。
ちなみに、ネジ山にはいつものシマノグリスをつけておきました。基本的にどのパーツでも、ネジ部分にはシマノグリスを塗っておいたほうが良いと思ってます。
ネジの取り付けに関しては、1本のネジだけ一気に締めないで、対角線で全体を少しずつ締めていきます。あとはペダルを戻して終了。
スプロケ交換
続きまして、スプロケも交換していきます。
スプロケットの取り外しには、中央のロックリングを外す工具と、ロックリングを外す際にギアが共回りしないように固定するチェーン付き専用工具が必要になります。
僕は価格も手頃なバイクハンドのものを使っています。
回ってしまうスプロケをチェーン付きの専用工具で押さえながらセンターのロックリングを外します。ロックリングを外すと、スプロケが外れます。
新品のスプロケはキラキラしていて気持ち良いですね。
シマノの8速スプロケは、カセット形状になっていて、1から7までが固定、8速だけが独立している形状となっています。取り付け位置については、フリーボディ側に切り欠きがあって、溝に沿って入るところにしか入らない仕様なので、取り付け間違いはないと思います。
スプロケの取り付け時は、チェーン付きの工具は必要ありません。そのままロックリングを締めて固定するだけです。
カセットスプロケットのトルクは30~50N・mらしいです。締めるときにギアが空転する嫌な音がなるのですが、構わず締め込みます。トルクは気持ち強めで締めておきました。
これは経験上なのですが、スプロケを交換するとギアの変速がおかしくなります。具体的には8速に入らなかったり、1速まで落ちなかったりなど。
僕はスプロケを交換するときに、リアディレイラーも一旦リセットして調整してます。
ここは毎回苦労する部分なのですが、YouTube動画を参考にしながらHとLの調整ネジとワイヤーの引きなどの微調整を繰り返して、きちんと変速できるまで調整を繰り返します。
なんとか調整完了です。見た目にもカッコ良くなりました。次回は走行レビューします。
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