【ミニベロメンテ】Tern Verge N8 (STI仕様) のブレーキケーブルを全て取り換えて折りたたみも可能にしました

カスタム

今回の動画はコチラです。

僕のTern Verge N8 ですが、購入してから、ドロップハンドルに交換し、その後、キャリパーブレーキに交換しました。

このあたりの経緯に関しては、動画やブログ記事にしているので、気になる方は以下の過去記事など参照してみてください。

ミニベロ(Tern Verge N8)をロードバイク用のブレーキ(105)に換装する(フロント編)

Tern Verge N8 ドロップハンドル化計画 購入したパーツ

インナーケーブルに関しては去年変えたのですが、アウタケーブルはVerge N8を中古で購入後、一度も交換していないので、前オーナーから換算すると、おそらく4年ちかくは交換していないと思われます。

今回はこのブレーキケーブルをインナー、アウターともに総取り替えしていきます。

ブレーキケーブル 総取り替えの目的

正直、ブレーキの効きは全然悪くないです。

今回ブレーキケーブルを総取り替えしたい理由がありまして、それは以下によるものです。

  • ケーブルアジャスターが無駄なので取り除きたい
  • 折りたたみできるようにしたい

一つずつ説明します。

ケーブルアジャスターを取り除きたい

ブレーキケーブルアジャスター
ブレーキケーブルアジャスター

僕のVerge N8は、ドロップハンドルにしたときにVブレーキにしていたため、以下のシマノ製のケーブルアジャスターをブレーキケーブルの中に割り込んでいました。

これは、ブレーキの引きを調整するためのパーツで、一般的なVブレーキであれば、ブレーキレバーの根本についています。

通常のVブレーキは、このネジを回すことで、パッドの位置を微調整し、パッドがすり減ってきて緩くなったブレーキの効きを自分好みに強めることができるのですが…。

ドロップハンドル化に伴い、ブレーキをSTIレバーに交換したことで、Vブレーキ付属のアジャスターがなくなりました。ケーブルの引きを微調整できないととにかく不便なため、ブレーキケーブル(アウター)を切断して、中間にこのケーブルアジャスターを挟む必要がありました。

キャリパーブレーキの調製ネジ
キャリパーブレーキの調製ネジ

その後、キャリパーブレーキに変更したことで、今度はキャリパーブレーキに付属しているアジャスターが使えるようになったため、ケーブルに挟み込んだアジャスターが必要なくなりました。

このままケーブルアジャスターを残しておいても走行上は特に問題ないのですが、アウターケーブルが分断されてアジャスターが入り込んでいるのが個人的にはちょっと気になる。

せっかくのキャリパーブレーキの効きが、このアジャスターのせいでまったりしてしまうんじゃなかろうか、という懸念もあり、いっそのことアウター共々引き直してしまおうかと思ったわけです。

これが1つ目の理由です。

折りたたみできるようにしたい

もう一つの理由がこちらになります。自転車を折りたたみしたい、です。

Tern Verge N8 は折りたたみ自転車ですが、キャリパーブレーキにしたときに、ケーブルの突っ張りと、前記したケーブルアジャスターの位置が悪く、きちんと折りたたみできなくなっていました。

普段、輪行などをするわけでもないので、これでも特に問題はなかったのですが、当初の折りたたみ機能がなくなっていることがどうにも気持ち悪い。

折りたたみは使わない。けれど、その機能自体はコロしたくない、というのが本音です。

ということで、今回ケーブルを1本化し、同時にケーブルに余裕をもたせることで、折りたたみできるように改良したい、というのが2つ目の理由です。

ブレーキケーブルの交換

作業はフロント、リア共にほとんど同じなので、今回はフロント・リアの区別なしにさっくりした記事にしてます。

購入したブレーキケーブル

今回は以下のシマノの純正ケーブルを購入しました。

これ千円くらいで買えて、どんな自転車でも使えます。安い上に、品質は安心安定のシマノ製なので、自転車1台分のブレーキケーブル交換を考えている方はもうこれ一択じゃないかしら、というくらい超絶オススメします。

これ一つで自転車1台分のブレーキ用インナーケーブル、アウターケーブルの全てが入っています。

さらに、ロードでもクロスバイクでもMTBでも、普通の自転車でもなんでもいけちゃう汎用タイプです。内容物は以下になります。

  • ブレーキアウターケーブル 2200mm(2.2m) ・・・1本
  • インナーケーブル フロント用 1000mm(1.0m) ・・・1本
  • インナーケーブル リア用 2050mm(2.05m)・・・1本
  • ブレーキインナーケーブル用エンドキャップ ・・・2つ
  • ブレーキアウターケーブル用エンドキャップ・・・4つ

アウターケーブルだけは2.20mの1本モノとなっているので、必要分を切って使います。

インナーケーブルは両端で形状が違うのでどの自転車でも対応可能
インナーケーブルは両端で形状が違うのでどの自転車でも対応可能

インナーケーブルはロード(STIレバー)用(写真左)と、一般的なVブレーキ自転車用のタイコ型(写真右)が両端についたタイプなので、自転車に合わせて必要ない部分をカットして使用します。

バーテープ外し

バーテープ外し
バーテープ外し

まずはドロップハンドルのブレーキまわりを開放するために、バーテープを外します。

固定用のビニールテープを外して、バーテープをビリビリと剥がしていきます。手こずるかなと思っていましたが、バーテープ外しは意外と一瞬でした。

これつけるときめちゃ苦労したなぁと思いながら外してました。外したバーテープは痛みも少なく、再利用可能でしたが、今回は新しいものを購入しました。

バーテープは安いものしか買わないので、毎回交換しても苦ではないです。むしろ、違うデザインのものに変えることで気分も新たになりますね。

ブレーキケーブルの交換

キャリパーのワイヤー固定ネジを緩めてケーブルを開放します。

ブレーキインナーケーブルを抜き出す
ブレーキインナーケーブルを抜き出す

次に、STIレバーをブレーキをかけるようにぐいっと引っ張ると、隙間からインナーワイヤーの取り付け部が見えます。取付部は丸い輪のなかにワイヤーの終端部ハマっているだけなのでそのまま前方へ引っ張り出すことでインナーワイヤーがしゅるしゅると外れます。

あとは、アウターケーブルを外せば取り外し完了です。

アウターケーブルの切断

新しいアウターケーブルは2.2mの1本モノなので、必要分を切り取ります。

インナー、アウターケーブルの切断には以下のワイヤーカッターを使いました。安物ですが、まじでよく切れるので持っていない人はおすすめ。

基本的には、前後ともに元のケーブルの長さを参考にして新しいケーブルを切ります。1~2cmはずれても(個人的には)問題ないのでそのへんはざっくりと。

僕はケーブルに少しだけ余裕を持たせるために、今回は3cmくらい長めに切りました。Verge N8のリアのケーブルは折りたたみも考慮されていて意外と長いので、アウターケーブルの長さはまあまあギリギリでした。(少し長めに切っても10cmくらいは余りました)

アウターケーブルの切断面は必ずといっていいほど潰れてしまいます。

カット直後の潰れた切断面
カット直後の潰れた切断面

棒ヤスリで切り口をキレイに整えます。その後、千枚通しを使って潰れた穴を広げて完成です。

切り口を整えて、千枚通しでグリグリ穴を開ける
切り口を整えて、千枚通しでグリグリ穴を開ける

ドロップハンドルに沿ってケーブルを固定

ケーブルをビニールテープで固定
ケーブルをビニールテープで固定

アウターケーブルは、ドロップハンドルの形に沿うようにしてビニールテープで固定します。

ケーブルがブレーキ操作によってぐらつかないように、ビニールテープを引っ張りながらテンションをかけつつグルグルと巻きます。結構しっかり目に固定します。

リアブレーキケーブルは、シフトケーブルとセットなので、長さを統一し、要所要所で両者を束ねて、ビニールテープで巻くことでキレイに仕上がります。

リアブレーキとシフトケーブルを一つにまとめる
リアブレーキとシフトケーブルを一つにまとめる

Tern Verge N8 のブレーキは左がフロント、右がリア

ちなみに余談です。

これは動画の質問にも来ていたものですが、Tern Verge N8 のブレーキは、左がフロント、右がリアとなっているようです。一般的な自転車やロードなどはどうなのでしょう?気にしたことがなかったですが、今度他の自転車など気にして見てみようと思います。

インナケーブルを入れてキャリパーに固定

インナーケーブルを通すところ
インナーケーブルを通すところ

次にインナーケーブルを前側から入れて、スルスルと押していきます。

左下の輪のところに先端を引っ掛け、奥の穴に通す
左下の輪のところに先端を引っ掛け、奥の穴に通す

画像がピンボケですいません。インナーケーブルは写真の手前の輪のようになっている部分に端点を引っ掛けて、あとは奥の穴側へと通します。

アウターケーブルがついていたら、後は押すだけで自動的にキャリパーまで来てくれます。

インナーケーブルを固定します
インナーケーブルを固定します

インナーケーブルをキャリパーブレーキの固定ガイドに通してネジで固定します。ブレーキパッドを指で挟んで、なんとなく良さげな位置で固定しました。ちなみにこのあたりは何度も微調整してます。

ここでは取り急ぎ仮固定で作業を進めますが、最終的にはブレーキの調整後、このネジはトルクレンチを使用して6N・mで固定しました。

すべての調製が終わったら、不要分のワイヤーを切り、エンドキャップをはめてカシメて終了です。

バーテープを巻く

バーテープの仕上がり具合
バーテープの仕上がり具合

すべての作業後、バーテープ巻きもしました。

バーテープ巻きの様子は動画には残していませんが、個人的にはまあまあうまくできたかな思ってます。少なくとも、初めて巻いた前回より、作業の流れがみえるためか、精神的な余裕も生まれ、確実にうまくなったなと自覚してます。

仕上がり具合はこんな感じです。

バーテープ(左側)
バーテープ(左側)
バーテープ(右側)

よく見たら左右で巻き終わりの位置が全然違ってましたね 笑 左はあと2~3周巻いても良さそう。これはまあ次回の課題にしましょう。

こんな感じで何度も何度もバーテープを交換していくことで、やがて完璧になっていくのでしょうね。何でもそうですが、全ては経験ありきなんです。

これで折りたたみできる?

前回折りたたみがきちんとできなかった理由として、リアケーブルの固定を過剰(2箇所)にしすぎた、というのが一つあります。

その他には、良かれと思ってリア周辺に配置したケーブルアジャスターの位置が悪く、折りたたみに邪魔だったというのも要因としてあります。

ケーブルはタイラップで固定しました
ケーブルはタイラップで固定しました

今回は、前回の2箇所の固定をやめて、ケーブルの固定は画像の位置1箇所にしました。タイラップでリアブレーキケーブルとシフトケーブルをまとめています。

ケーブルアジャスターもなくなったので、これでケーブルの自由度は格段に上がりました。

ケーブルの自由度は上がった
ケーブルアジャスターがなくなり、ケーブルの自由度は上がった

ということで早速、折りたたんでみました。

折りたたみ成功
折りたたみ成功

なんとか折りたたみできました。前回はできなかったマグネットも接着できてます。

ただ、元のケーブル位置とは変わっているため、ゆっくりとケーブルに気を使って折りたたみをする必要は依然としてあります。

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